2021-01-01から1年間の記事一覧
10月1日にさいたま地裁(石垣陽介裁判長)で、埼玉県の公立小学校教員の田中まさお(仮名)さんが、時間外労働に対して残業代が支払われないのは労働基準法違反だとして、県に未払い賃金の支払いと国家賠償を求めた裁判の判決がでた。請求は棄却されたが、裁…
漢字の細部にこだわる、誤った漢字指導がなくならない。そのことについて書いてきて、誤った漢字指導を擁護する人が使う言葉(用語など)について気づいたことがあった。そこで前回のブログで漢字の「字体」と「字形」を取り上げた。今回は漢字指導の「基本…
なぜ漢字の細部にこだわる、誤った漢字指導がなくならないのだろうか。漢字についてのブログを書いてきて、いくつか気づいたことがある。それは言葉(用語など)が正しく理解されていなかったり、誤った思い込みがあったりすることが、原因になっているので…
ネットで「漢字の採点」や「漢字の正誤」などと検索すると、平成28年2月29日に出された「常用漢字表の字体・字形に関する指針」について、同年3月10日に参議院で赤池誠章議員と馳浩文部科学大臣のあいだでなされた討論を記録した「学校教育における漢字指導…
7月5日に出版された「AERA」(朝日新聞出版)に、「厳しい採点には家庭でフォロー」という記事が載っていた。(ネットでも紹介されている。)その記事の初めの部分を紹介する。 「小学校のテスト、採点が厳しすぎじゃない?」 保護者の間で毎年のように…
三好京三の『俺は先生』(昭和57年 文藝春秋)を読み、感じたことを書いてみたい。 三好京三は昭和6年(1931年)岩手県に生まれ、平成19年(2007年)に亡くなっている。直木賞を受賞した『子育てごっこ』が特に有名である。三好は助教諭として種市町(現洋野…
西日本新聞(4月5日、ウェブ版)の「0点は厳しすぎ?小1『とめ、はね、はらい』で✖ 文科省の見解は」という記事で、「習字のような「とめ、はね、はらい」ができていないと、漢字ドリルは全てやり直し。テストは0点ー。」にする教員がいて、保護者から「厳し…
先月24日と31日に、北国街道の米山三里と呼ばれる道を歩いてきた。米山(標高993m)の山脚が海岸までのびて、断崖となり峠となった難所である。 なぜ米山三里を歩こうと考えたかというと、私は数年前から芭蕉が奥の細道の旅で歩いた新潟県内の道を訪ねている…
私は徒然草の中では、第19段「折節の移りかはるこそ、ものごとにあはれなれ」が一番好きである。俳人で古今伝授を受け継いだ古典学者でもある松永貞徳は、この19段を絶賛し、徒然草の注釈書「なぐさみ草」で、兼好なら「源氏物語」のような物語もかけるだろ…
現在、10都府県に緊急事態宣言が出され、コロナ禍にある。 1年ほど前の昨年2月27日には、新型コロナウイルスの感染拡大により、安倍首相が3月2日から春休みまで全国の小中高に一斉臨時休校を要請した。そのために卒業式を最小限の人数に限って開催する学校や…
初の大学入学共通テストが16日、17日に実施された。大学入学共通テストは大学入試センター試験の後継として初めて実施されたものであるが、16日に実施された国語は記述式問題の実施が見送られた(2019年12月に萩生田文科大臣が見送りの発表をした)せいもあ…