より良き教育を求めて ちからのブログ

30年の高校教師の経験から学校・教師・教育について考える

2019-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『教えるということ』(大村はま著)に学ぶ (三)

大村はまは八潮高校在職のころ、奥田正造先生の毎週木曜の読書会に参加していた。「先生」とは奥田正造先生のことである。 先生の前でかしこまって緊張している私に、先生は急に、「どうだ、大村さんは生徒に好かれているか。」と、お尋ねになったのです。私…

『教えるということ』(大村はま著)に学ぶ (二)

大村はまは『教えるということ』で、次のように述べている。 私は今日、「教えるということ」を題にしました。なぜかと申しますと、「教える」ということをしない先生がたくさんいて、困るからなんです。それでは、「教えない」っていうのはどういうことなん…

『教えるということ』(大村はま著)に学ぶ (一)

大村はま(1906~2005)は、1928年に長野県の諏訪高等女学校(現・長野県立諏訪二葉高等学校)の教師となり、1938年から東京府立第八高等女学校(現・東京都立八潮高等学校)、そして1947年からは東京都内の中学校で教えた国語の教師であり、国語教育の実践…