より良き教育を求めて ちからのブログ

30年の高校教師の経験から学校・教師・教育について考える

教職はいつからブラックな労働になったのか

教職(高校)を持続可能な仕事にするための改革

私は教職をとてもやりがいのある仕事だと思っている。しかし近年、教員は過重な労働を強いられ、授業では自分のしたいことをする自由も奪われて、教職は実に窮屈で多忙、その日その日の仕事をただこなしていくだけの労働になっている。このような状況は教職…

教職はいつからブラックな労働になったのか(四)  2007.4~2015.3

ここでは2007年(平成19年)4月~2015年(平成27年)3月の8年間を取り上げる。 この8年間、私はSI高校に勤務し、2015年3月に定年退職した。SI高校はM市にある1学年5クラス(全校で15クラス)の専門学科の高校で、世間から低学力校と思われているような…

教職はいつからブラックな労働になったのか(三)  1999.4~2007.3

ここでは1999年(平成11年)4月~2007年(平成19年)3月の8年間を取り上げる。この8年間で高校は完全にブラックな職場になった。2006年度に至って「過労死ライン」を超える時間外労働が常態化する、ブラックな状況が完成する。 私は1999.4から2007.3までの8…

教職はいつからブラックな労働になったのか(二)  1991.4~1999.3

ここでは1991年(平成3年)4月~1999年(平成11年)3月の8年間を取り上げる。この8年の間に社会の情勢が大きく変化した。 まずバブル崩壊(一般的には1991.3~1993.10の期間を指すようである)の後、公務員バッシングが始まる。公務員はバブルの時代にほと…

教職はいつからブラックな労働になったのか(一)   1985.4~1991.3

小学校の教員の3割、中学校の教員の6割が、月80時間以上の「過労死ライン」を超える時間外労働をしているという。高校の調査はなかなか実施されないが、高校の教員の時間外労働も小中学校とほとんど同じ状況にあると考えられる。いつから、どうして、教員…