より良き教育を求めて ちからのブログ

30年の高校教師の経験から学校・教師・教育について考える

2022-01-01から1年間の記事一覧

漢字の字体について

漢字の字体(文字の骨組)は「常用漢字表の字体・字形に関する指針」の第1章常用漢字表「(付)字体についての解説」の考え方で「同じ文字として様々に肉付けされた数多い個別の文字の形状それぞれから抽出される共通した特徴であり、文字の具体的な形状を背…

学校・教員を取巻く問題・・非常勤講師

公立学校では非正規雇用の教員が増えていて、その数は公立学校で5~6人に1人に上るという。私は高校の教員であったが、確かに勤務した高校の全てに常勤の講師と非常勤講師がいた。 私も定年後、1年再任用で働き、次の年に非常勤講師をした経験がある。再任用…

北国街道 柏崎~鯨波を歩く

芭蕉は元禄2年7月5日(新暦1689年8月19日)に出雲崎を発ち、柏崎の天屋弥惣兵衛に宿泊する予定であったが、面白くないことがあって天屋に泊るのを止めて先に進み、鉢崎の「たわらや」に宿泊した。 「曾良旅日記」には5日のことが、次のように書かれている。 …

漢字の正しい採点を広めるために必要なこと

日本漢字学会が、2021年3月~4月に実施した「漢字の書き方の指導についてのア ンケート集計」(日本漢字学会のホームページからダウンロードできる)と、集計結果に基づく座談会の記事「どうする?漢字の〇と✖」(日本漢字学会の機関誌『漢字之窓』第5号に掲…

なぜ細部にこだわる漢字指導がなくならないのか

朝日新聞EduAで、今月の14日、15日、16日と三日連続して、漢字教育について専門家に意見を聞いた記事が配信された。 14日の記事では阿辻哲次氏(日本漢字学会長、京都大学名誉教授)が次のように考えを述べている。 「辞書や教科書に印刷されている通りに書…

教員不足と最低倍率の教員採用試験

学校では若い世代の割合が増えて産休・育休の取得者が増加し、病気の休職者も多くなって、代わりの教員が見つからずに欠員が生じている。その実態をつかもうと文科省は初めて全国調査を実施し、結果を先月31日に公表した。それによると昨年(2021)4月の年…

試験問題漏洩、高校国語の選択科目

昨年12月に奈良県立御所実業高校の男性教諭(57)が、テストで出題が予定されていた問題を事前に生徒に流出させたとして、停職6か月の懲戒処分を受けた。教諭は10月に、2学年の2学期中間テストに出題予定だった世界史の試験問題を同僚から借り、同じ内容の「…